第13回 営業許可・飲食店許可・風営法などの許認可手続き~ 一人での開業、そのリアルと続ける理由
夢を形にするために
「離婚しても実家に帰らず、自分の力で好きなことを続けていきたい」そう決めて一歩踏み出す女性がいます。誰にも頼らず、でも決して孤独ではなく、自分の人生を自分で切り拓く。そんな想いの一部を支えるのが、私たち行政書士の仕事です。
開業のリアル(3年後も残るお店にするために)
実際にお店を持つと、思った以上に 固定費 がのしかかってきます。家賃、仕入れ、光熱費…。夢と現実のギャップに悩む人も多いですが、しっかり準備すれば3年後も笑顔で続けられるお店にできます。
開業に必要な手続き5項目
バーや飲食店を開くとき、最低限必要になるのはこのあたりです。
1. 飲食店営業許可(保健所への申請)
2. 深夜酒類提供飲食店営業の届出(深夜0時以降に酒を提供する場合)
3. 風俗営業許可(接待行為を伴う場合)
4. 消防署への届出(防火管理者選任や消防設備確認)
5. 開業届(税務署・必要に応じて青色申告承認申請)
開業前に検討すべき5つのこと
手続きと同じくらい大切なのが、開業前の準備です。
1. 資金計画(家賃・内装・運転資金の見積もり)
2. 店舗選び(立地・広さ・雰囲気とターゲット層の一致)
3. メニュー・コンセプト作り(「なぜここでやるのか」を明確に)
4. 補助金や融資の活用(信用の一歩目をどう作るか)
5. 働き方のイメージ(不定休・自由営業と収入のバランス)
「やりたい」だけで走り出すのではなく、準備を積み重ねることが“3年後に残るお店”につながります。
ダブルワークになってしまう現実
お店を開いたからといって、すぐに生活が安定するわけではありません。
仕入れ、光熱費、家賃、アルバイト代、そして運転資金…。
思った以上にお金がかかり、結局は昼間に別の仕事をして夜にお店を開く「ダブルワーク」になる方も多いのです。
それでも続ける理由
それでも多くの人がやめないのは、理由があります。
・「自分のお店」という居場所を守りたい
・来てくれるお客さんとのつながりが嬉しい
・家族を支えるために背中を押されている
・「やりたいことを仕事にする」誇りがある
数字だけを見れば厳しくても、心を動かす理由があるから続けられるのだと思います。
リアルを知っている相談相手でありたい
行政書士としての役割は、単に「営業許可を取りますよ」ということだけではありません。現実を知った上で、
・固定費や経費の見直し
・補助金や融資の活用
・許可取得で余計な足止めを避ける
・ダブルワークを見据えた時間の使い方
といった「リアルに即した提案」をしていきたいと思っています。
まとめ
ダブルワークになっても、それでもお店を続けたい。
その気持ちを無駄にしないために、まずは行政手続きの不安を解消しませんか。「続ける理由」を一緒に守るお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
2025年11月14日

